政府公用車への採用は進んだが(2003年、環境省)

「燃料電池車(FCV)は“狼少年”扱い。何か言っても耳を傾けてくれる人は少なかった」―数年前、FCVの研究者は自嘲気味にこう語っていた。◆「20年に500万台」は挫折日本政府が燃料電池に着目したのは、今から約30年前の1981年。カナダのバラード社が車載可能な固体高分子型燃料電池の開発に成功する6年も前のことだ。当時の通産省(現・経済産業省)は、…