ネジ止めが必要な樹脂部品の製造工程では、ナットの周りに樹脂を注入して一体化するインサート成形が用いられている。樹脂に埋め込むナットには、外周に多数の凹凸(アヤ目)を施すことでネジ止めの際の共回りを防止する。しかし、高トルクでの締め付けや脱着を繰り返した場合にはナットの凹凸部が樹脂との接合部を削り、ナットの固定を緩めてしまうことが課題となっていた。…