今から190年前の1835(天保6)年、越後国頸城郡津有村(現・新潟県上越市)の豪農、上野助右衛門に次男「房五郎」が誕生した。後に「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密である◆前島は郵便制度創設に尽力したほかにも、大久保利通に江戸遷都や海運政策を建言したり、鉄道敷設の計画立案や官営の電話事業開始などに携わるなど通信と交通の近代化を推し進めた◆187…