日産自動車が追浜工場(神奈川県横須賀市)での生産を2027年度に終了する問題で、神奈川県の黒岩祐治知事は8月29日、厚生労働省と経済産業省を訪れ、地元経済への影響や雇用対策での連携を求めた。県と横浜市、横須賀市の連名での「要望書」を両大臣に手渡した。
黒岩知事は同日、福岡資麿厚労大臣、武藤容治経産大臣とそれぞれ15分ほど面談し、追浜工場の生産終了に関する対策などの意見交換を行った。要望書では、国と自治体、地元関係機関との連携の継続や、政府系金融機関による融資要件の緩和、従業員の雇用機会の確保などの支援を求めた。工場跡地についても「地域経済活性化に資する形で適切に利活用」するため、対応を求めた。
両大臣との面会後、黒岩知事は「皆さんの不安をなるべく少なくしたい。要望を両大臣に受け止めてもらい、連携してやっていく形ができたと思う」と話した。取引先サプライヤーの従業員を含め、人手不足の企業や航空宇宙などの成長産業を念頭に、転職支援にも取り組む方針を示した。
また、工場の跡地活用について黒岩知事は「具体的な話はなく、これからの話だ」としながらも、「広大な土地が何もない状態が続くのは経済にとっても良くない。国と連携して考えていきたい」と話した。