鈴木修・スズキ相談役(享年94)の「お別れの会」が8日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開かれ、鈴木氏と親交のあった関係者らが故人との別れを惜しんだ。お別れの会は静岡県浜松市(14日、グランドホテル浜松)やインド、ハンガリーでも開かれる予定だ。
鈴木氏は1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社。78年の社長就任以降、2021年に代表取締役会長を退くまでの43年間、第一線で経営を指揮し、インド事業を経営の柱に育てるなどした。
会場には、自動車業界初の全国統一価格47万円で売り出した軽自動車「アルト」や、ホープ自動車から四輪駆動車の製造権を譲り受けて開発した初代「ジムニー」など鈴木氏が関わった車両が展示された。鈴木氏の経営者人生を紹介するパネルのほか「どうもおかしい。在庫を減らせ。勘ピューター」「どこの国でもいいから一番になりたい」など、生前に残した名言も「鈴木修語録」として披露されていた。仕事で愛用し続けた赤ペンやゴルフウエア、バッグなども並べられた。