インド政府は25日、2024年12月に94歳で死去したスズキの鈴木修氏にインドの国家勲章「パドマ・ビブシャン」を授与すると発表した。芸術や社会事業、公共事業などさまざまな分野で貢献した人に授与する勲章で、鈴木氏は貿易と産業分野で、インドの自動車産業の発展や経済成長に寄与したとして選ばれた。
鈴木氏は、同社の主力市場であるインド進出を主導した。当時、来日したインド政府の調査団に対し、鈴木氏自らが交渉に参加する姿勢が評価されて進出が決まり、1983年に現地で自動車生産を開始した。
現在、スズキはインドの乗用車市場でトップシェアの4割を占める。