トヨタモビリティ東京(TM東京、佐藤康彦社長)は、小平津田店(小平市)と国分寺店(国分寺市)を統合し、小平BS前店(小平市)として新規開設した。新車、中古車の併売拠点で、小平や国分寺などの中核拠点として運用する。店舗の壁面には280㌅の大型デジタルサイネージを設置し、自社の広告や警察・消防の標語などを表示する。同社初の井戸を設け、平時や災害時に地域住民へ提供する。シェアサイクルやカーシェアのスペースも設置し、地域のモビリティサービスの拠点として役割を果たしていく。
カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)に向けた最新設備を導入した。屋外の明るさを感知して照度を自動調整できる照明や太陽光パネル(約30㌔㍗)、蓄電池(13㌔㍗時)などを取り入れ、省エネや自然エネルギー由来の電力を活用することで脱炭素化に貢献する。地震対策として紙製の不燃軽量天井ルーバーをショールームの天井に採用した。
敷地面積は3424平方㍍、建物の建築面積は1552平方㍍、延べ床面積は2834平方㍍をそれぞれ確保した。人員は、加藤隆光店長のほか39人が在籍する。
サービス工場は、8ストールと検査ラインを擁する。工場には4千㌔㌘まで持ち上げられるリフトを一部設け、電気自動車(EV)など重量がかさむ車両にも対応できるようにした。中古車展示場には約50台展示できる。24時間利用可能な急速充電器(150㌔㍗)と普通充電器を設置し、EVにも対応する。
また、敷地内に設置した井戸水は生活用水として地域住民に提供する。小平市とは帰宅困難者受け入れ協定を締結する予定で、災害時の被災者の受け入れ体制も整える。
新店舗は、ブリヂストン技術センターの前に立地する。もともとはブリヂストンの施設があったが、TM東京が譲り受け新店舗を開設することになった。
竣工式で佐藤社長は「地域の皆さんから愛される店舗にしていきたい」と述べた。ブリヂストンタイヤソリューションジャパンの片渕保常務執行役員やバンザイの柳田昌宏社長ら関係者が出席した。