アルミホイール製造大手のBBSジャパン(新田孝之社長、富山県高岡市)は、約10年の開発期間を経て完成した新素材「フォルテガ」を使ったアルミホイールを世界に先駆けて発売する。大型化・重量増加が進む電気自動車(EV)と大型スポーツ用多目的車乗用車(SUV)向けに開発。強度と軽量化を両立させた特徴を生かし、本格的な市場展開を進める。
今回の東京オートサロンでは、開催初日となる1月10日午前9時半から新田社長によるプレスカンファレンスを実施する。フォルテガ製アルミホイールの詳細な仕様や販売時期、価格を発表する予定だ。
フォルテガの名称は、イタリア語で「強い」を意味する「forte(フォルテ)」と「合金」を意味する「lega(レーガ)」を組み合わせた造語。従来のアルミニウム合金と比較して120%の強度を実現しながら、重量を10%削減することに成功。大型化・重量増加が課題となっているEVに最適な特性を備える。
同社の実証実験では、フォルテガ製アルミホイールを装着した走行で運動性能の向上が認められた。バッテリー重量による負担が大きい旋回時の挙動などでも、ホイールの高剛性により安定性が向上した。また、高剛性と軽量化の両立により、BBSホイールの特徴である立体的で繊細な美しさと伸びやかなデザイン表現の可能性が広がっている。
ブースには、フォルテガに加え、1994年デビューのロングセラー「LM」や超軽量・耐久性の「超超ジュラルミン」採用モデル「RI-D」など、同社の代表作を一堂にそろえる。