アルトは累計販売の2割を占めた(1979年の初代アルト)

 スズキは29日、8月末までに世界累計販売台数が8千万台を突破したと発表した。このうち国内分が4割弱に当たる2890万台。残り6割の海外販売分(5127万台)のうち、主力市場のインドが3割を占めた。車種別では「アルト」が全体の2割(1601万台)だった。

 同社は、1955年に日本初の量産軽四輪車「スズライト」を発売以降、アルトや「ワゴンR」などのヒット商品を生み出してきた。海外販売は59年のスズライト輸出を皮切りに、75年にパキスタン、83年にインド、92年にハンガリーで現地生産を始めた。

 鈴木俊宏社長は「創業者から受け継がれる『お客様の立場になって』という原点に改めて立ち、スズキのモノづくりの根幹を表す「小・少・軽・短・美」の価値をお届けできるよう一層努力する」とコメントした。