ヤマハ発動機は8日、大型二輪車「TRACER9 GT+」を10月6日に発売すると発表した。「TRACER9 GT」をベースに、ミリ波レーダーを活用した運転支援システムで快適性や安全性を高めた。

 ヤマハ発として初採用となるアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、先行車を検知して一定の車間を保って追従する仕組み。時速30~160キロメートルの間で車速を設定できる。ミリ波レーダーは、ボッシュ製だ。

 ライダーのブレーキ操作力が弱い場合に、ブレーキ力を補助する「ユニファイドブレーキシステム」も装備した。ブレーキ時に起きやすい「ピッチング(縦揺れ)」を抑制するため、電子制御のサスペンションとも連動し、ライダーの疲労を軽減する。7インチ高輝度TFTメーター用として、独自のアプリケーションを開発し、ユーザーのスマートフォンの情報をメーターに表示することもできる。

 価格は182万6千円(消費税込み)。販売計画は年間1千台。海外でも欧州や米国、タイで発売している。