トヨタ自動車が東南アジア市場で事業基盤の再強化に乗り出している。もともと日系メーカーの金城湯池だが、各国政府の電動化政策を追い風に中国メーカーが攻勢をかけ始めた。トヨタは母国市場と同様に、現地の雇用や産業貢献を重視した経営戦略で東南アジアで盤石な基盤を築いてきた。豊田章男会長はタイやフィリピンで政府や有力企業のトップと相次ぎ会談し、産業貢献を重視…