トヨタ自動車は、レクサスのSUV「RX」を一部改良するとともに、シリーズパラレル式ハイブリッドシステムを採用した「350h」を新たに追加し、発売した。ハイブリッド車(HV)はこれまで「クラウンクロスオーバー」などに採用していたパラレル式のみ設定していた。燃費性能が高いHVのグレードを追加し、電動車の選択肢を増やす。

 350hは排気量2.5リットルの直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、前輪駆動と電気式四輪駆動「E―Four」を設定する。従来から設定している「500h」は、ターボエンジンとパラレルハイブリッド、リアの高出力モーターを組み合わせた「ダイレクト4」で、高い動力性能が特徴だった。350hの価格は二輪駆動車で758万円。

 一部改良では、「350」の自動駐車機能に車外から操作できるリモート機能を追加した。インテリアでは、スマートフォンのワイヤレス充電器の充電可能範囲を拡大するなど機能を高めた。価格は「バージョンL」の前輪駆動車で、従来比2万円高となる666万円(消費税込み)。