日立インダストリアルプロダクツは、電気自動車(EV)用急速充電器の次世代の規格である「CHAdeMO(チャデモ)3・0」(チャオジ2)に準拠した高速充電コネクターを搭載した充電器を開発するプロジェクトに参画すると発表した。EVへの充電時間を短縮する次世代急速充電器の早期実用化を推進する。
プロジェクトは、同社の大みか事業所(茨城県日立市)で実施する計画で、チャデモ協議会を通じて国内外の自動車メーカーに対して23年4月から2年間、実証サイトとして開放する予定。
次世代急速充電器の規格であるチャオジ2は、EV搭載電池の大容量化、充電時間の短縮に対応するため、チャデモ協議会が中国と協力して2021年に設計要件を発行した。500㌔㍗級・最大充電電流600㌂の超高出力対応や、液冷技術の採用とロック機構のインレット側への移設によるコネクターの小型化と充電ケーブルの小径・軽量化などが特徴。現行のチャデモ規格の急速充電器との互換性も確保する。
同社はチャオジ2に対応した高速充電器を開発し、充電実証するプロジェクトに参加して、利用者ニーズに対応した充電インフラ網の整備につなげる。