日本自動車研究所(JARI)は、JARI城里テストセンター(茨城県城里町)に「ADAS試験場」を開設する。7月4日から運用を始める。同テストセンター内の既存の試験路では幅員が狭く、交差点試験の実施が難しかった。新設する試験場では幅員の広い試験路を整備し、交差点試験にも対応する。

 同試験場の試験路は全長500㍍、幅員300㍍。従来試験を実施している城里テストセンターの第2総合試験路の幅員よりも7倍以上広げた。交差点での衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)の対車両、対歩行者などの事故低減に向けた試験などを提供する。

 自動車アセスメント(JNCAP)の評価項目では、2014年度から車線逸脱警報や対車両AEBSの評価を皮切りに、18年度には夜間環境での対歩行者AEBSの評価やペダル踏み間違い時加速抑制装置の評価、22年度には対自転車AEBSの評価が追加。24年度からは交差点でのAEBS評価の導入が検討されており、JARIもこれに対応するため試験環境を整備した。