トヨタ自動車は5月10日、中国・上海の都市封鎖(ロックダウン)による部品調達難の影響で16日から最大6日間、新たに国内8工場14ラインで稼働を停止すると発表した。5月は半導体不足の影響によって9工場10ラインで稼働を停止し、生産台数は年初計画から10万台少ない75万台程度になるとしていたが、今回、稼働停止が広がったことで70万台まで引き下げる。

「ランドクルーザー」やレクサス「LX」を生産するトヨタ車体吉原工場(愛知県豊田市)で6日間、新型電気自動車「bZ4X」などを生産するトヨタ元町工場(同)も5日間稼働を止める。

トヨタは部品調達難による生産変動が大きくなっていたことから4~6月を「意志ある踊り場」として年初の計画から台数を引き下げ、減産リスクを織り込み月平均の生産台数を80万台程度に見直していた。ただ、今回の減産台数を含めると5月の国内生産は70万台程度になる見通しだ。

(2022/5/11更新)