中日本高速道路(NEXCO中日本)は、新名神高速道路の土山サービスエリア(SA)でダブル連結トラックの駐車場予約システムの実証実験を29日0時から開始すると発表した。同SAでの駐車枠は上下線それぞれ1台。利用にはモニター登録した上で、事前予約が必要となる。駐車時には自動料金収受システム「ETC2・0」を活用して、予約車両を判別する仕組み。同様の実証実験は新東名高速道路などでも行っており、エリアの拡大でより幅広いニーズの収集などにつなげていく。
ダブル連結トラックは大型トラック2台分の積載量を実現した車両で、物流の効率化につながる施策の一つとして注目されている。長年の課題となっているドライバー不足にも対応できるとして、業界からの期待値も高い。
その一方、車体サイズがコンテナ2台分ほどに長大化することから、SAやパーキングエリアなどで駐車スペースを確保しにくいというデメリットもある。このため、実証実験を通じてダブル連結トラックが容易に駐車できる効果的な方法を探っていく考えだ。
モニター登録は15日14時から開始。利用予約は2週間前から3時間前までに行う必要がある。また、当面は駐車料を無料とする計画だが、今後の状況をみて有料での実証実験に切り替える可能性もあるという。