ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(HD)子会社のダイヤモンド電機は、充電器とDC/DCコンバーター、急速充電への切り替えを行うジャンクションボックスをパッケージ化したオンボードチャージャーを開発したと発表した。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)向けに、まずはパッケージ化のニーズが高い中国市場での採用を狙う。パッケージ化したことで、従来必要だったハーネスなど周辺部品を削減でき、小型化や軽量化に貢献する。

 トランス(変圧器)と放熱レイアウトを工夫し、既存品よりも約30%小型化、20~30%軽量化した。充電器出力は6.6キロワット、DC/DCコンバーター出力は2.1キロワットで、充電効率は95%を実現した。

 ダイヤモンドエレクトリックHDは、「車と家をものづくりでつなぐ」をビジョンに掲げており、子会社のダイヤモンド電機と田淵電機の知見を組み合わせた製品開発を進めている。ダイヤモンド電機は点火コイルの開発・製造を主力としているが、電動車両の普及加速に対応するため、車載充電器事業もビジネスの柱として育てていく考えだ。