アウディジャパン(フィリップ・ノアック社長)は17日、電気自動車(EV)「e―トロンスポーツバック」を同日に発売すると発表した。同社が日本市場にEVを投入するのは初めて。2基のモーターを搭載し、前後輪を駆動する新世代の「クワトロ」システムを採用。1充電当たりの航続距離は最大405㌔㍍(WLTCモード)となる。e―トロン正規ディーラーの52店舗で販売する。価格は1327万円(消費税込み)から。

 最大出力300㌔㍗を発揮する2モーターシステムは、通常は主に後輪のモーターを駆動することで消費エネルギーを低減し、加速時やコーナリング時に前輪を駆動する。軽量化のためアルミとスチールの複合ボディーを採用した。同社初の電子サイドミラー「バーチャルエクステリアミラー」を設定する。

 ノアック社長はオンラインの発表会で、EVを先行投入した欧州や米国でe―トロンの販売が好調であることを強調し、「アウディは電動化に舵を切る。日本でも電動化への第一歩が踏み出された」と述べた。年内の販売目標は200台、来年は500~600台を狙う。