喜谷社長はスープラで新コースの感触を確かめた
新しいサーキット名の看板の前で(左から)山野氏、喜谷社長、坂本代表、西野さん

 栃木県那須塩原市に、国際基準のマルチユースサーキット「GRガレージ 宇都宮つくるま工房 つくるまサーキット那須」が誕生した。同サーキットは、トヨタカローラ栃木(喜谷辰夫社長)がネーミングライツを取得し、国内トヨタ系販社が運営する「GRガレージ」を冠した日本初のサーキットとなった。

 約40年の歴史を持つ日本屈指のダートトライアルコース「丸和オートランド那須」を運営するサンライズサーキット合同会社(坂本光代表、栃木県那須塩原市)が、2019年末から改修を実施した。

 従来のグラベルエリア(未舗装)の3分の2にあたる全長約1㌔㍍をターマックエリア(舗装)に変更し、国際基準のマルチユースサーキットとしてリニューアルした。

 それまでのダートトライアルに加え、サーキットやジムカーナ、ラリークロスやドリフトなど、幅広い種目に対応可能となった。

 喜谷社長は「クルマ好きを増やしたいという思いが合致した」とネーミングライツへの思いを述べた。坂本代表は「ここでしかできないダートと舗装路を組み合わせたレースや、ラリークロスの国際試合などもやっていきたい」と話した。

 コースデザインはレーサーの山野哲也氏が担当し、約200㍍のメインストレートやS字、大小2種類のヘアピンに加えテクニカルな複合コーナー、ショートカットコース、多目的に使用可能な退避エリアなども設定した。山野氏は「非常にテクニカルで考えさせられるコース」などと紹介する。

 関係者向けに行われた試走会では、喜谷社長が「スープラ」で走行し「メリハリの利いた非常にテクニカルなコース」と感想を述べた。また、「86」で走行したトヨタカローラ栃木の社員ドライバーでGRガレージ宇都宮つくるま工房GRコンサルタントの西野洋平さんは「五感をフルに使いながら戦略的に走るコース」と感触を述べた。

 つくるまサーキット那須では、3月29日に開催予定の「JMRC関東ダートトライアルシリーズ2020年第1戦」がこけら落としとなっており、8月には栃木県で初開催となるトヨタGAZOOレーシング(TGR)ラリーチャレンジカップ第8戦(単独戦)の開催も決定している。