バイクからトラック、建機など豊富な商材を取り扱い売買できる
AAルームは、セリに参加できるだけでなく、会員の情報交換の場にもなっている

 2018年7月、荒井商事が運営するアライオートオークション(アライAA)関西会場は、16年に開設した神戸ヤードの移転の形で、大阪に1万8414平方㍍のヤードを構え、本格的に関西に進出した。19年には1万7959平方㍍拡張し、現在の3万6373平方㍍の広大な敷地へ。昨夏には、競りに参加できる環境のAAルームを整え〝ヤードから会場〟に進化。ここで改めて、関西会場のイロハや今後の展開を、荒井商事オークション・カンパニー営業本部執行役員の出縄勤部長に聞いた。

 ―アライ関西会場とは

 「メインの小型から大型のトラックはもちろん、建設機械や発電機、乗用車やバイクなど、あらゆるアライAAグループの取り扱いアイテムが売買できる会場です」

 ―関西会場の魅力は

 「トラックで約600台を収容できる広大なヤードのほか、利便性を考えた設備を整えています。油圧ショベルなどの建機の搬入出にはスロープやフォークリフトの貸し出し、泥汚れを高圧洗浄機で落とせる洗車場も完備。関西会場独自の取り組みとして、建機は落札後30日間の保管を無料にしています。ほかにも、昨夏は弊社のヤードで初の〝AAルーム〟を新設しました」

 ―アクセスの良さも魅力

 「阪神高速4号湾岸線の天保山出口から約10分で到着できます。公共交通機関だと、大阪駅からバスで1時間ほど。出品するのも良し、買いにくるのも良しの立地です」

 ―AAルームについて

 「テレビ電話でリアルタイム価格調整ができる調整室8レーン分と、ポス18席を備え『会場で下見して、会場で買える』ことを可能に。会場間応札にも対応しています。利用できる曜日は、火曜の建機、四輪(仙台)、バイク、木曜の四輪(小山)、金曜の四輪(ベイサイド)、土曜のバントラです。AAルームは『情報交換の場所』『しっかりと下見ができるから安心してもう一押しができる』と会員様から好評です」

 ―今後の展開について

 「出品台数拡大に向け営業活動に注力するほか、小山会場で昨年12月から実施している『トラックボディ取り外し』など、関連事業の展開も検討しています。会員様へのさらなる利便性向上に繋がる展開を打ち出していきます」