トヨタJPN Taxi

自動運転技術を開発するティアフォーとアイサンテクノロジーなどは11月14日、2022年以降の事業化に向けて自動運転タクシーサービスの実証実験を共同で実施することで合意したと発表した。

実証実験には、タクシー配車アプリサービスを展開するJapanTaxiや、損害保険ジャパン日本興亜、KDDIも参加する。

公共交通機関のドライバーが不足する中、自動運転車の活用が期待されている。今回、自動運転タクシーの事業化に向けて、自動運転タクシー車両の共同開発と、運行管理サービスを共同で実証する。

5社は自動運転システムを搭載した「トヨタJPNTaxi」10台を開発して東京都内で2020年夏ごろにサービスの実証実験を実施する。2021年には自治体などと連携してサービス機能の拡充や事業モデルを精査し、2022年以降に自動運転タクシーサービスの事業化を目指す。

ティアフォーとアイサンテクノロジーは、オープンソースの自動運転OS「オートウェア」と高精度3次元地図を利用して一般道などで、自動運転の実証実験を実施し、大規模な走行データとノウハウを蓄積してきた。また、2019年2月には、安心・安全な自動運転サービスの実証を支援するインシュアテックソリューション「レベル4ディスカバリー」を損保ジャパン日本興亜と共同開発することで合意している。

KDDIとは国内初となる第5世代移動通信システム(5G)を活用した複数台の自動運転車両の共同運行に成功した。ティアフォーとJapanTaxiは共同で、自動運転用データ収集装置を搭載したタクシー車両によるデータ収集を実験し、自動運転走行とタクシー車両の走行比較など、ノウハウを蓄積してきた。5社はこれらの実績を活用して自動運転タクシーサービスの実用化を目指す。