ホンダは、5日に発売する新型「プレリュード」を、販売店でレンタカーとして貸し出す取り組みを始める。ホンダがメーカー施策として、新型車を販売店で貸し出すのは今回が初めてという。若年層など新たな顧客との接点拡大につなげる。

 まずは44台を、北海道から沖縄県の拠点に配備する。対象の拠点は、ホームページで公開する。利用料金は、各販売会社が決める。販社の要望などに応じて実施店舗を順次増やすほか、今回の成果も踏まえて他の車種への拡大も検討する。

 プレリュードの年間販売計画は約3500台だが、需要が見込める米国向けの割り当てを確保しなければいけないほか、部品調達の課題もあって発売初年度の国内割り当て台数は約2千台にとどまる。

 一方、事前の販売促進活動の段階で、購入を希望している顧客も多く「すでに自社の割り当て分が埋まっている」(関東のホンダ系販社)という販売店も少なくない。供給台数が限られるなか、レンタカーでより多くの顧客が新型車に乗れる機会を設け、ホンダのブランド力向上や新規客の獲得に役立てる。