トヨタ自動車は、部品仕入れ先の金型製作費を従来の分割払いから一括払いに切り替えたことを明らかにした。仕入れ先の資金繰り改善につなげるのが狙いで、7月から変更した。

 仕入れ先の金型製作費用については、量産開始前に金型メーカーに代金を支払うケースが多い。一方、自動車メーカーは量産開始から24カ月で払う商習慣があり、仕入れ先の資金繰りの重荷となっていた。

 このためトヨタは、仕入れ先への支払い方法を一括払いに変え、サプライチェーン(供給網)の維持につなげていく。

 中小企業庁も、金型取引について「発注側事業者は、受注側事業者が型製作相当費について一括払いを要望したときには、可能な限り速やかに支払うよう」求めている。