総合試験機メーカーである鷺宮製作所は、1964年から試験機事業を開始し、ドライビングシミュレータ「DiM」や、モデルベース開発(MBD)に貢献する各種試験装置を展開する。

 車両モデルによるシミュレーションが中心のモデルベース開発において、開発車両を体感できるドライビングシミュレータ「DiM」は欠かせない存在である。また、車両モデルの一部を実車載部品(リアル)へ置き換えた評価ができる「HILS」、高精度なモデルを作成するための「動特性試験機・性能試験機」など、MBDを支える試験機をトータルに提供する。

 モデルベース開発ではシミュレーション試験に連動するため、高応答なアクチュエータと高精度な制御技術が欠かせないが、鷺宮製作所は長年培われた技術開発により、それらを可能にする試験装置を実現してきた。

 「人とくるまのテクノロジー展2025」では、「バーチャルとリアルの融合 次世代車両開発を加速させるサギノミヤ」をコンセプトに掲げ、リアル・バーチャルの両側面から自動車開発に貢献する製品をプレゼンテーションを交え紹介する。また、今年鷺宮製作所狭山事業所内にオープン予定の試験センター「サギノミヤ テクニカルラボラトリー」での新たな試験環境を提案する。

(出展場所:小間番号234)