トヨタ製の水電解スタック群

 トヨタ自動車は5日、水素を生成する大規模水電解システムを共同開発すると発表した。燃料電池車(FCV)で培った水電解セル(単電池)、スタックの量産技術を応用する。2025年度からトヨタ本社工場(愛知県豊田市)に導入し、将来的には10㍋㍗級に拡大する。

 大規模プラント製造技術を持つ千代田化工と建設協業基本合意書を締結し、共同開発を進める。5㍋㍗級のシステムを最小単位とし、これらの組み合わせによりシステムを大規模化していく。設置面積は一般的な設備の約半分とし、輸送性や設置工事期間の短縮などのメリットを打ち出す。コストダウンやエネルギー効率の向上も目指す。