ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都多摩市)の自動車保険金の不正請求問題で、あいおいニッセイ同和損害保険は調査対象だった約2万3千件(過去7年分)について10月末までに調査を終えた。その結果、4割強に当たる約1万件に、不適切な保険金請求の疑義があることが分かったという。

 疑義案件の顧客については、年内に連絡する。保険等級の訂正手続きが必要になった顧客にも対応する。ビッグモーター側の調査が完了した時点で、双方を擦り合わせ、過剰な支払い分は同社から返金してもらうことになるとみられる。調査対象は当初は2万1千件だったが、追加した。