自動車保険金の不正請求問題で経営が悪化しているビッグモーター(和泉伸二社長、東京都多摩市)が10月31日付で9店舗を閉店した。これまで閉鎖の方針を明らかにしていた平井店(愛媛県)、イオンモールかほく店(石川県)の2店に加え、本庄早稲田店(埼玉県)、北本店(同)、青梅店(東京都)、茨木店(大阪府)、天理店(奈良県)、高松空港通店(香川県)、佐世保店(長崎県)の7店を閉めた。また、この中で、国土交通省から行政処分を受けていたのは、平井店(事業停止・文書警告)と天理店(事業停止・車検業務の停止)となる。

 同社では売り上げが落ちているため、各店の機能を近隣店舗に集約して経営の合理化を進める考え。不正請求問題が表面化してから、すでに4店が閉店しており、今回の9店を加えて計13店に上る。同社のホームページによると、店舗数は現在、249店になっている。