欧州自動車工業会(ACEA)が発表した9月の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比11.1%増の116万6728台となり、14カ月連続で増加した。2019年9月は119万台で、コロナ禍前の水準には回復していない。

 パワートレイン別シェアは、ガソリン車(34.8%)とディーゼル車(10.4%)、プラグインハイブリッド車(PHV、7.9%)が前年同月より落としたものの、電気自動車(EV、16.1%)とハイブリッド車(HV、28.7%)は上昇した。

 また、販売台数ではディーゼル車が前年同月を割ったが、EVとPHV、HV、ガソリン車はそれぞれ増加した。

 国別では、主要国のフランス(前年同月比10.7%増)やイタリア(同22.7%増)、英国(同21.0%増)などでは台数を伸ばした。ドイツが同0.1%減の22万4502台だった。同国は、補助金縮小の影響もあり、EVの販売が同28.6%減の3万1714台だった。

 メーカー別では、フォルクスワーゲン(VW)グループが同13.6%増、ステランティスが15.0%増、ルノーグループが同7.4%増、BMWグループが同11.1%増、メルセデス・ベンツが18.9%増とそれぞれ台数を伸ばした。

 日本のメーカーは、ホンダ(同3.4%減)と三菱自動車(同1.1%減)以外のトヨタ自動車、日産自動車など4社がプラスだった。