「役所の方ばかり見ていると、書類の書き方がうまくなる代わりに、社会との接点を失ってしまうんです」―。ここを読み、ぎくりとした。朝日新聞の「多事奏論」が、芸術・文化分野への公的助成のあり方を論じていた◆お決まりの他の先進国と比較して政府の予算が少ないという問題定義から始まるが、一方で助成を受ける側の姿勢にも言及する。本来、芸術・文化は自由な土壌から…