新機能の画面イメージ(ETC専用料金所を回避するルート案内)

 ナビタイムジャパンは、四輪車・二輪車用のナビゲーションアプリで、高速道路のETC専用化に対応した新機能の提供を開始したと発表した。ETC専用料金所を回避するルート案内と、地図上でのアイコン表示機能を追加した。ETC非搭載車の専用料金所への誤進入を防止し、安全運転に役立ててもらう。

 トラック専用カーナビゲーションアプリ「トラックカーナビ」、カーナビアプリ「カーナビタイム」、バイク専用ナビアプリ「ツーリングサポーター」の機能をそれぞれ拡張した。新機能では、ルート検索条件設定で「ETC利用」をオフにすると、ETC専用料金所を利用しないルートが検索可能。高速料金表示も、ETC割引を適用しない金額を表示する。

 また、地図上に表示されるインターチェンジ(IC)のアイコンの色で、ETC専用を判別できるようにした。トラックカーナビやカーナビタイムはプロドライバーのユーザーも多く、それらがナビゲーションを利用せずに走行するケースでも、地図上でETC専用料金所を分かるようにして運転を支援する。

 また、バイクは自動車と比べ、ETC端末の非搭載率が高いとみられるため、二輪車専用アプリにも新機能を追加した。

 さらに、ETC非搭載車がETC専用料金所に誤進入してしまった場合のフォローのため、カーナビタイムでは、高速道路走行中のナビ画面上の料金所情報でサポートレーンをアイコンで表示する。

 ETC専用ICは、高速利用者の利便性向上や料金所の管理コスト削減、料金所のキャッシュレス化・タッチレス化の推進を目的に増えている。2020年12月に国土交通省、高速道路会社6社がその目的やロードマップを公表しており、22年8月1日時点で、全国44カ所の料金所がETC専用となった。

 国土交通省によると、ETC利用率は、5月時点で93・9%となっている。一方で、トラックカーナビには、ETCを取り付けられない仮ナンバー車を運搬する陸送業などのユーザーから「ETC専用料金所を通らないルートを検索できるようにしてほしい」などの要望が増えたため、新機能の提供に踏み切った。