住友ゴムは30日、東北大学の高橋征司准教授らと共同で天然ゴム合成酵素に関する研究で自然界に存在しない構造のバイオポリマーの合成に成功したと発表した。収率改善やタイヤの性能向上に寄与する天然ゴムの生産につながると可能性があるとしている。

 天然ゴムの合成酵素は長鎖を合成するのが特徴。今回、研究グループは鎖長が短いながらも、構造が近いトマト由来の酵素と、天然ゴム酵素とを比較、鎖長に影響を及ぼす重要部位を特定した。また、トマト由来酵素の当該部位を天然ゴム合成酵素のものと置き換えた研究で、天然ゴムと同程度の鎖長のポリイソプレンを合成することを発見したという。

 この改変酵素を使って天然ゴム合成酵素と異なる開始基質を利用可能とし、自然界に存在しないバイオポリマーの合成に成功した。

 天然ゴムは通常、樹液の収穫には植林から4年以上かかる。今後、合成に成功したバイオポリマーの研究を進め、天然ゴムの収率改善やタイヤ性能の向上に寄与する天然ゴムの生産につながるとしている。