レースデータを自動運転技術などに応用―。デロイトトーマツグループのデロイトトーマツコンサルティング合同会社(佐瀬真人社長、東京都千代田区)は15日、国内最高峰のGTレース「スーパーGT」に参戦する「アステモリアルレーシング」のテクニカルパートナーとして参画すると発表した。マシンデータやドライバーのフィジカルデータなど各種情報を分析し、コネクテッドサービスや自動運転技術といったモビリティサービスへの応用を目指す。

 デロイトトーマツは、アスリート支援やスポーツビジネス支援の領域で培ったデータアナリティクスの知見やアセットを活用したテクニカルサポートをチームに提供する。また、レースデータやマシンの走行データ、ドライバーの生体情報などさまざまなビッグデータを分析、深化させることで、将来のモビリティサービスに応用していくことも視野に入れている。

 今回のコラボレーションでは、レーシングドライバーの視点を活かした交通安全の啓発活動も展開する。デロイトトーマツグループが開発した法人向け安全運転診断アプリ「D―rive GO(ディー・ライブ・ゴー)」を選手が実際に活用。診断結果に基づいてレーシングドライバーの視点で安全運転につながる運転技術のアドバイスを行う。