日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門副部長/シニアマネジャー 佐々木努(ささき・つとむ)

6月の本寄稿で、株主の働きかけによって石油大手のエクソンモービルに〝環境派〟の2名の取締役が就任し、脱炭素の潮流に沿った事業転換を余儀なくされている事例を紹介した。当該取締役らは300億㌦規模の大型LNG開発事業に懸念を示し、計画見直しに着手したとの続報記事もある。日本の商社も、脱炭素に向けて石炭関連の権益売却、撤退を進めている。民間の脱炭素の動…