【会期】2021年1月20日(水)~22日(金)
10:00~18:00(最終日のみ17時まで)
【会場】東京ビッグサイト
【主催】リード エグジビション ジャパン
OKIエンジニアリング
欧州自動車メーカー規格「LV124規格ワンストップ試験」サービスを発表
コロナ禍においても電動化や自動運転などのCASE対応の開発を推し進める自動車メーカーやサプライヤーの要望に応えるため、OKIエンジニアリングは、カーエレクトロニクステストラボ(埼玉県本庄市/群馬県伊勢崎市)などの評価試験の設備や技術力を強化している。オートモーティブワールド(国際カーエレクトロニクス技術展)では、欧州自動車メーカー規格の「LV124規格ワンストップ試験」サービスの発表をはじめ、多岐にわたる車載関連の試験・評価・解析サービスをプレゼンテーションやパネル展示などで紹介する。
サプライヤーの脱ケイレツの動きが加速する中、新たにLV124規格のワンストップ試験サービスを1月下旬から開始する。LV124は、フォルクスワーゲンをはじめとするドイツ自動車メーカー5社が制定した12ボルト系の電子部品・機器及び機械部品に対する規格。パートⅠの電気試験(22項目)とパートⅡの環境試験(28項目)から構成される同規格の試験を、同社が日本で初めて、パートⅠとⅡを含めたワンストップ対応を本庄・伊勢崎地区の拠点で行う。
試験所の能力に関する国際規格「ISO/IEC17025」の要求事項に適合する日本適合性認定協会(JAB)の認定試験所であるOKIエンジニアリングは、車載機器向け環境試験受託サービスも強化する。19年12月に同規格の高温高湿定常試験など10項目の環境試験を取得。さらに認定範囲を拡大し、今年1月に低温試験など8項目の追加取得を予定する。脱ケイレツとCASEに加え、自動車メーカー独自の試験にも対応する試験設備を用意し、車載電子機器をはじめとする製品開発を支援する姿勢を展示会でアピールする。
リンク https://www.oeg.co.jp/service.html
日本品質保証機構(JQA)
車載機器専用EMCラボを八王子市に開所/最新鋭設備リバブレーションチャンバーを導入
日本品質保証機構(JQA)は、自動車産業に求められるさまざまな試験・評価・認証・校正サービスを紹介する。JQAは今年1月、新たに車載機器専用のEMC試験棟をJQA多摩テクノパーク(東京都八王子市)にオープンした。
新たなEMC試験棟には、車載機器専用の電波暗室を2基設置し、メーカーごとの異なる各種スペックに対応できる試験設備を整えるとともに、1000ボルトまで給電可能な電源設備を導入する。さらに注目は、今後需要の拡大が見込まれるリバブレーションチャンバーで、実環境を模擬したイミュニティ試験を可能にする最新鋭の設備となっている。
JQAでは、EV/HEV化をはじめとした自動車産業における急速な電子化や、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転に代表される高度な技術発展に伴う顧客の多様化する試験・評価ニーズに対応した体制構築を目指し、設備の増強を進めている。今回の関東地区の設備導入は、2019年10月に完成した彩都電磁環境試験所(大阪府茨木市)に続くものとなる。また、今年5月には、移転・新設する中部試験センター(愛知県北名古屋市)に新たに車載機器専用暗室3基を設置し、車載EMC試験における国内のネットワーク体制を今後ますます充実させていく。
e・オータマ
世界のEV市場をオータマグループがe-MotorChamber試験システムでサポート
e・オータマは30年以上にわたりトップクラスの測定実績を持つEMC(電磁両立性)試験所である。近年の世界的なEV普及の加速化を背景に、昨年6月、グループ会社の株式会社オータマと協同で、高電圧EVモータの画期的なEMC試験システム「e-MotorChamber」を発表。e・オータマ富士松試験所内のデモ設備(愛知県刈谷市)では、同システムを利用して実際のEMC試験を実施できる。
e-MotorChamberは、独自開発の技術によりロングシャフト1本で供試モータとダイナモメータを接続するシンプルな構造で、2万回転以上の高速回転と高トルクを実現。EVモータのEMC試験に関して、幅広い国際規格をカバーしている。システムはお客様の要望に沿ったスペックにカスタマイズでき、既存暗室の改造も可能だ。
オータマは1964年の創業以来、独自の技術でオンリーワンを目指してきた磁気シールドメーカーで、システムの販売を担当。EMC試験のプロフェッショナルe・オータマと、オータマ、そしてA2LA認定の校正機関オータマ校正サービスのグループ3社のシナジー効果により、販売から試験サービス、アフターフォローまで、広範囲なサポートを実現していく。
e-MotorChamberのスペックなど技術詳細は、https://www.ohtama.co.jp/products/e-MotorChamber.html
インテック
レーザー溶接機やこれからの安全・環境社会には欠かすことのできない車載LiDAR用光源を展示
自動車の進化・発展はこれからさらに加速していく。電動化や水素を燃料とする車両へと移っていく。また、様々な素材を使用してより軽量になる見込みで、そうした製造のプロセスで需要となるのがレーザー技術である。そうしたレーザー及び光関連の製品を扱う総合商社のインテック(奥村幸裕社長)は、従来扱ってきたレーザー溶接機やレーザー溶接機用のモデリングシステムに加え、これからの安全・環境社会には欠かすことのできない車載LiDAR用光源の2コーナーに分けて出展を行う。
FOCUSLIGHT社の車載用LiDAR光源である。自動車のサプライヤーにとって必要不可欠である「IATF16949」認証審査にも合格しており、高いレベルの品質管理基準を満たしている。すでに一部の自動車関連企業では採用が進んでおり、ブレーキアシスト、追突防止装置のレーダーなどにも使用されている。FOCUSLIGHT社は産業用のLDの開発、研究を行っており多様の技術の蓄積がある。
このほか、レーザー溶接は、複雑化する自動車ボディを溶接する上で、今や当たり前の技術となっている。同社が扱う光関連の製品は、リモート溶接ロボットやレーザー加工機から製品が正確に溶接できているかを管理できるモニタリングシステム様々なメーカー、様々な製品が用意されている。その中からレーザーに基づく自動車製造用のイノベーション製品を出展する。
同社では、日本の産業に役立つ新たな技術、製品を紹介していく。また、参考出品として京都大学の野田進工学研究科教授が研究する「フォトニック結晶レーザー」のLiDAR用コンパクト高出力レーザーの展示を予定する。