パナソニックは、2022~23年をめどに、テスラ向け円筒型リチウムイオン電池事業の利益率を5%に引き上げる。20年度は通期で初の黒字化が視野に入っており、米国ネバダ州に置く「ギガファクトリー」での生産は「すでに黒字が定着しつつある」(梅田博和取締役常務執行役員)という。また、テスラが9月のイベントで発表した新型電池「4680」の開発にも着手した。

 29日に開催した20年度第2四半期決算会見内で、梅田博和取締役常務執行役員が明らかにした。パナソニックのテスラ向け事業は、立ち上げ当初から赤字が続いていたが、19年度後半に黒字転換を果たした。今年度は初の通期黒字化を見込んでおり、2~3年後には利益率5%を目指す。

 テスラは20年4~6月期で、四半期ベースで初となる4期連続の黒字を達成するなど、利益を出しつつある。パナソニックも、主力の米国のギガファクトリーの生産量を現在の32㌐㍗毎時から、今年以降に35㌐㍗毎時まで高めるほか、生産ラインの増設も予定しており、需要増に対応できる体制を整える。

 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者は、9月に開催した自社イベント「バッテリーデイ」で、新型電池4680を発表した。パナソニックも「バッテリーデイの直後から開発に着手した」(同)。しかし「ビジネスモデルに関してはテスラとまだ協議していない」(同)とし、具体的な生産計画に関しては今後詰めるとした。