12月27日付の執筆には何か因縁めいたものを感じた。連日、「カルロス・ゴーン」容疑者の報道で日産ブランドに逆風が吹き、「企業の栄枯隆替は、運を別にして、中心人物しだいだが、企業の命とりは中心人物の良心の麻痺症が病根だ」という格言を思い出した◆格言の主は日産自動車の創業者である鮎川義介だ。日産コンツェルン形成時の「ボロ買いと洗濯」と呼ばれた企業買収…