F1(フォーミュラワン)世界選手権第3戦日本グランプリの決勝レースが3月29日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催され、ホンダ製のパワーユニット(PU)を搭載する英アストンマーティンは18位と、今期初めて完走した。TGR(トヨタガズーレーシング)ハース(米国)は10位入賞。優勝は独メルセデスで、開幕から3連勝となった。
今回の日本グランプリは27日の練習走行日から晴天に恵まれ、29日には13万人、3日間累計では前年比18.4%増となる31万5000人が来場した。海外からの来場者も多く、サーキットや公共交通機関ではスタッフが英語での案内に奔走した。2024年から春の開催となり、場内で咲き始めた桜も楽しめた。
レースは予選トップだった19歳のキミ・アントネッリ選手(メルセデス)が優勝。スタートは出遅れたものの、その後のレース展開を見方につけて首位に返り咲き、後続を引き離した。2位にはオスカー・ピアストリ選手(英マクラーレン)、3位はシャルル・ルクレール選手(伊フェラーリ)だった。終盤まで抜きつ抜かれつの表彰台争いが繰り広げられた。
アストンマーティン勢は開幕から車体の異常振動に悩まされ、過去2戦はリタイアを喫していた。日本グランプリでも予選から下位に沈んだが、ベテランのフェルナンド・アロンソ選手がレースを走りきった。一方、ランス・ストロール選手は30周でリタイアした。
TGRハースは「ゴジラ」とコラボレーションした特別カラーのマシンで戦った。過去2戦は好調だった若手のオリバー・ベアマン選手はクラッシュしたが、経験豊富なエステバン・オコン選手が予選12位から着実に順位を上げた。
今期のF1は技術規定が大幅に改訂され、モーターの駆動力が昨年までの約3倍となる350キロワットに高まった。一方、車載電池の容量不足が各チームの課題となっており、減速時の回生など電池残量マネジメントが鍵を握っている。これまでホンダが技術支援し、昨年の日本グランプリで優勝したオーストリアのレッドブルは自社開発製PUとなり、今年は最高位8位と苦しんだ。新規定への適応力でリードするメルセデス勢を中心に、今後もレースが展開されそうだ。
次戦は5月4日、米マイアミで開かれる。4月に開催予定だったバーレーン、サウジアラビアの2戦は中東情勢の悪化により中止となった。




















