オートバックスセブンは、パイオニアと純正のカーオーディオの音質を調整できる後付け機器「DEQ―2000A」を開発したと発表した。両社が市販用品の製品化で協力するのは初めて。7月下旬から12月上旬まで、一部を除く全国のオートバックスグループの店舗と同社の電子商取引(EC)サイトで先行販売する。最近はオーディオを取り外せない車種が増えている。こうしたモデルでも高音質化できる機器を提供することで、新たな需要を開拓して販売増につなげる。

 新製品は、一般的に「デジタルシグナルプロセッサー(DSP)」と呼ばれる機器。音質の調整はスマートフォンのアプリやパソコンから行える。パイオニアが20車種の音響特性に合わせた「サウンドチューニングデータ」を提供しており、最適なセッティングも可能だという。

 両社は製品化でのそれぞれの役割を非公開としているが、「互いが持つ専門的なノウハウやデータを持ち寄って製品化した」という。

 オートバックスセブンでの価格は4万800円(消費税込み)。