4月1日付で人事本部の一部組織も再編する

 マツダは、「アルムナイ採用」の制度化に向けて検討に入る。一度、退職した社員を再び雇用する採用手法の一つで、人事本部内に4月1日付で発足する「人事改革推進部」が具体案を練る。

 マツダは、人事制度改革の一環として、人事本部の「人事労政部」「人事開発部」「人事サービス部」の3部署を廃止し「組織風土変革推進部」「人事改革推進部」「人事・組織支援部」の3部署に再編する。競争環境の変化に人事部門の再編を通じて対応し、社員の能力を最大限に引き出すのが狙いだ。このうち、人事改革推進部では、働き方改革を担当し、今回のアルムナイ採用についても同部署が中心となって検討していく。

 アルムナイ採用は、外資系やIT企業を中心に導入が進む。自動車業界では、トヨタ自動車が2022年3月から運用を始めている。マツダでも、ここ数年で退職した社員を個別に採用したケースがあり、制度化に向けた検討を始めることにした。