いすゞ自動車は2月28日、2024年春闘で労働組合の要求に対し、満額回答したと発表した。労組が指定した一斉回答日前に回答したのは同社によると初めて。総額1万9千円の賃上げ額は過去最高となる。満額回答の理由について、人材確保や昨今の物価上昇に対応するためとしている。

労組は、定期昇給とベースアップ分を合わせた賃上げとして総額1万9千円、年間一時金として6.0カ月分をそれぞれ要求していた。昨年に続き2年連続で賃上げおよび一時金を満額回答した。定昇も含めた平均賃上げ率は6%超で、労働組合の中央組織である連合が目標に掲げる「5%以上」を上回った。