あいおいニッセイ同和損害保険は、希望する顧客に入庫紹介を行う優良工場について、新基準を2024年1月から適用すると発表した。同4月には新たな基準に合致した工場を顧客自らが検索し、選択できるサイトも立ち上げる。これまで以上に画像の資料を確保し、オンライン技術も生かして透明性確保、不正防止などを図る。新基準を適用する工場は、「新まごころ工場」と呼ぶという。

 主な具体的基準は、①工場内へのカメラ(録画可能)設置・修理工程管理システム(板金作業の工程を撮影し、顧客に画像を共有できるシステム)の導入②顧客の事故車両を引き取った時の画像を損保会社に送る③不明瞭な修理予定箇所などについて確認する必要が発生したときは、工場側と損保の技術アジャスターがオンラインで損害確認ができる「視界共有システム」を活用できること―、など。

 ビッグモーター(和泉伸二社長、東京都多摩市)の自動車保険金の不正請求問題では、問題ある工場にも損保会社から顧客に紹介があり、業界全体の問題となっていた。