M&A(合併・買収)をきっかけに〝跡継ぎ〟の意識が変わることもある、そう実感した事例だった。70歳を過ぎた社長と40歳代の長男が働く会社のことだ。長男は「自分が会社を継がなければならないとは頭では理解しているが、本当に自分でやっていけるのかという不安が常にあった」という。従業員が高齢化しており、長男は「自分が小さいころから社内にいる人ばかりなので…