トヨタ自動車は9日、サブスクリプション(定額利用)サービス「KINTO ONE(キントワン)」の契約プランを増やすとともに、途中で乗り替えられるサービスを追加したと発表した。

 キントワンの契約期間は3年だが、新たに5年と7年プランを加えた。レクサス車は対象外だ。これにより、任意保険料を含む月額料金(ヤリスの場合、すべて消費税込み)は3年3万9930円からだが、5年だと3万7070円から、7年では3万4760円からとなる。「もっと長い期間で利用したい」という利用者の声に応えたという。ボーナス(年2回)の併用も可能で、加算額を11万円にした場合、ヤリスの7年プランは月額1万6390円~となる。

 また、契約期間中に別プランに変更できる「のりかえGO」も導入した。3年プランは契約から1年半後、5年および7年プランは3年目以降、半年ごとのタイミングで中途解約よりも少ない手数料で乗り替えできる。乗り替え手数料は月額の1~6カ月分とし、契約期間が経過するほど安くする。例えばヤリス5年プラン(月額3万7070円)で3年目に乗り替えると手数料は3カ月分(11万1210円)、3年半後では2カ月分(7万4140円)などとなる。レクサス車と法人契約車は対象外だ。

 このほか、キントワン3年プランのメンテナンス内容にタイヤ交換を追加し、5年および7年プランはさらに車検も加えた。

 また、現行のオプションパッケージに加え「ディスプレイオーディオ(スマホ連携)パッケージ」と、バックカメラやETC、両側パワースライドドアなどを装備した「キントフルパッケージ」を新たに追加した。

 トヨタは、サブスクリプションサービスとしてキントワンと、対象のレクサス車を半年ごとに乗り替え可能な「キントフレックス」を展開中。キントワンは昨年3月に東京地域で試行後、7月に全国で取り扱いを始めた。レクサス車を含む16車種(現在、カローラスポーツやクラウンなど8車種の取り扱いを休止中)で利用できる。累計の申し込みは3月末までで3150件になった。