日本オラクルは、三菱ふそうトラック・バスが、オラクルのクラウド型人事ソリューション「ヒューマン・キャピタル・マネジメント(HCM)クラウド」が稼働したと発表した。三菱ふそうは従業員約1万人のパフォーマンス向上と人事業務の効率化を目的に導入した。

HCMクラウドは、統合グローバル人事ソリューションで、人材情報、組織、申請、採用、学習、目標、評価、報酬の管理、後任計画、キャリア開発、要員計画などのプロセスを標準化し、人材データ分析によって組織と従業員のパフォーマンス向上を図る。人工知能(AI)や機械学習を使って市場の変化に応じて、迅速に戦略的な意思決定するのを支援する。

三菱ふそうはHCMクラウドを新たな人事制度に対応するタレント・マネジメント・システムとして2018年11月から利用し、従業員の目標、評価、報酬を管理している。2020年には、人材情報、組織、情報変更申請などの人事コアデータ管理業務をHCMクラウドに統合することで、人事業務の効率化と維持コストの削減を図る。

三菱ふそうはダイムラーグループで、従業員の職種や国籍、文化などが多岐に渡っており、シンプルでパフォーマンス重視型の人事制度を実現するためのシステムが必要となっていた。また、人事管理システムが用途ごとに複数存在しており、システム間のインターフェースやデータ管理プロセスが複雑化していた。新人事制度をスムーズに運用し、シンプルで効率的な人事関連業務を実現するため、オラクルのHCMクラウドの採用を決めたとしている。