高級乗用車メーカーのAugust Horch社が第一次大戦中の1916年に生産したトラック(4気筒 55馬力のガソリンエンジンを搭載、1909~1922年生産)で右ハンドル車。同じエンジンを使って1914年に乗用バスも生産している(ツッビッカウ アウグスト・ホルヒ博物館にて)

■ドイツ自動車業界基礎固めの時期(続)1914年から18年にわたる第一次世界大戦では兵員の輸送こそ鉄道にその優位さを譲ったものの、トラックの便利さは十分承知されることになった。高級車メーカーのホルヒでも“右ハンドル”で兵員輸送車を生産していた。日本では1907年に東京自動車製作所が手作りで初めて乗用車を作り、後に1924年から白揚社が“オートモ号…