ホンダの二輪販売店に新たな収益源 「カブハウス」でカスタマイズ需要開拓 新業態を全国展開へ

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  • 2026年5月6日 05:00

ホンダモーターサイクルジャパン(室岡克博社長、東京都北区)が、カスタマイズパーツや服飾品を取り扱う新拠点「カブハウス」を開業した。趣味性の高いモデルを中心に、新拠点で第二種原動機付自転車(原付二種)の魅力やカスタマイズの楽しさを発信し、新たな需要を掘り起こす狙いだ。原付を取り巻く環境が変化する中、既存店に新たな収益につながる新業態の店舗を全国に増やしていく。

コロナ禍や新モデルの投入で一時的に盛り上がりを見せた原付二種の販売台数は、近年落ち着いた。2025年度の販売台数は前年度比15.1%減の7万3924台と、コロナ禍前の水準に戻った。

販売が伸びない中、同社が4月下旬に開業したのが、新拠点「カブハウス」(埼玉県戸田市)だ。カブハウスでは、「CT125ハンターカブ」、「モンキー125」、「ダックス125」など、独特な外観とカスタマイズ性の高さから人気の車種の部品を扱う。カスタマイズに興味はあるが、その方法が分からず手が出ないユーザーにカスタマイズの楽しみ方を提案し、新たな需要を開拓する考えだ。

カブハウスは、排気量250cc以下の二輪車を扱う「コミューター店」を中心に、今後全国展開する。車両単価の低いコミューター店は、細かな整備や修理などアフターサービスを主な収益源としている。ただ、二輪車の電動化に伴い、整備需要などの先細りも懸念される。その中でカブハウスは「(カスタマイズという)今後の付帯収益のあり方をコミューター店に提示する」(室岡社長)と狙いを説明する。

さらに、25年には、50cc以下の第一種原動機付自転車(原付一種)の生産が終了した。最高出力4キロワット以下で125cc以下の新基準対応車を投入したが、車体サイズや価格などが変わることで新たな顧客が開拓できる一方、これまでの原付一種ユーザーが離れていく可能性もある。小型車を扱うコミューター店を取り巻く環境が大きく変わる中、カブハウスが商機拡大の入り口になるか、今後の展開が注目を集めそうだ。

(舩山 知彦)

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