オールテレーン(不整地走行にも対応する)クレーンや油圧ショベルなどを手掛ける加藤製作所は、2024年1月に「インド事業準備室」を新設すると発表した。経営企画室部長の買田展彰執行役員が同準備室長に就任し、陣頭指揮を執る。

 同社は24年度を最終年度とする中期経営計画の中で「収益性の強化・将来の基盤構築」の方針を掲げた。その一環としてインド市場の開拓を目指し、検討を進めてきた。そして「水面下で相手先との調整にめどがついてきた」(同社)ため、早期の事業基盤構築に向けて専門部署を開設する。

 同準備室は本社内に設置。インド市場向け製品は検討中だが、現地で旺盛な建設需要を支える商品群となる見通し。また、インド事業を軸に、東南アジア諸国連合(ASEAN)など周辺地域の新規開拓も進める予定だ。