日産自動車は24日、英サンダーランド工場に20億ポンド(約3750億円)を投じ、電気自動車(EV)の生産体制を拡充すると発表した。「キャシュカイ」と「ジューク」のEVモデルの生産や新たな電池工場の建設に充てる。新型EVの生産開始に伴ってサンダーランドで生産するモデルは全てEVになる。21年に発表済みの10億ポンド(約1900億円)と合わせて30億ポンドを投じることになる。キャシュカイ、ジュークのEVとともに新型の「リーフ」の生産も始める。生産や販売の開始時期は順次公表するとしている。

 3つのモデルは、「ジャパンモビリティショー2023」で公開した「ハイパーアーバン」「ハイパーパンク」と、21年に発表した「チルアウト」といったコンセプトカーのコンセプトを取り入れたモデルになるという。日産は今年9月、欧州の新車販売を30年に全てEVにする方針を発表した。欧州ではEVに集中投資する。