レストアされるラリー車両
最新モデル「EDFC5」

 3年振りの出展となるテイン。人気製品の電動減衰力コントローラー『EDFC』シリーズの最新モデル『EDFC5』の訴求を中心に、新作の車高調や「ハイドロ・バンプ・ストッパー(H、B、S)」の実演、油圧で車高調できる機構(Easy Ride Height Adjuster)の参考出品など、同社の最新技術とその製品を展示する。
 今月発売するEDFC5は、芝浦工業大学の渡邊大教授の研究との産学連携により、躍度(ジャーク)制御機能が追加されたのが最大の特徴だ。躍度とは、加速度の変化率のことで、EDFC5は、その変化率に応じて減衰力を制御する。旋回性能の向上と乗り心地が向上するほか、人工知能(AI)が搭載され、ドライバーの運転傾向を学習・判断し、最適な制御パターンで減衰力を自動調整する。これにより、運転の楽しさのほか、同乗者の快適性向上にもつながる。またモーターの静音化やVA-LCDパネルの採用で視認性も向上した。さらに、多段調整をしたいユーザーの要望に応え、従来の16段、32、64段の3種類に加え、96段をせっていに追加、より細かなセッティングが可能となっている。
 ブースに展示される車両は、1995年にサファリラリーで優勝したトヨタワークス車両「セリカダーボ4WD」が、新車並みにレストアされ披露される。往時の現地エンジニアが作業を担当。欧州でリビルドされ、装備なども完全再現されている。ラリージャパンが12年振りに日本で開催されラリーの人気が再燃しつつある今、必見の車両だ。