クスコスポーツ「TN_S」
強化ゴムアッパーマウントで乗り心地に考慮
クスコ「LSD」

 レーシングパーツブランド「CUSCO」の名で、さまざまなモータースポーツ活動のほか製品の開発・生産をおこなうキャロッセ(長瀬努社長、群馬県高崎市)。特に、サーキット走行から街乗りまで、ユーザーの使用用途に応じて、「クスコスポーツ」や「クスコストリート」などのサスペンションキットは、高い人気を誇っている。

 その中でも、あらゆるシュチュエーションでの乗り心地を求めるユーザーに向けたサスペンションキットが「クスコスポーツ ティーエヌ・エス(TN_S)」だ。本格的なレーシングスペックに仕上げられながらも、ストリート向けに減衰力とバネレートがセッティングされている。伸側と圧側それぞれで減衰力を調整できるツインニードルシステム(T・N・S)で、伸側24段と圧側24段の576通りの減衰力調整を実現しており、路面状況やタイヤコンディションに応じた繊細なセッティングが可能だ。また、クスコスポーツブルースプリングを採用したことで、強度と耐ヘタリ性能が大幅に向上した。街中での使用を前提に開発されたTN_Sは、リヤアッパーマウントに強化ゴムアッパーマウントが使用され、音のほか乗り心地も考慮されている。スポーツ走行をメインに使用したいユーザー向けには、「クスコススポーツTN_R」や「クスコスポーツX」などよりスポーツ走行に特化したサスペンションキットも発売している。

 また、スポーツ走行時に内輪が空転して駆動力が逃げることを防ぐアイテムのクスコ機械式「LSD」は、ユーザー装着率の高い製品だ。トラクション性能から発進加速性能や走行安定性など、多くのメリットがあり、さまざまなモータースポーツ競技で活用されている。サーキット走行が少ない初心者でも性能を体感ができ、ドライビングテクニックの向上につながる。街乗りでも、ワインディングや高速走行のほか、雨天や雪上でも走行が安定するため、幅広い層に提案できる製品だ。